規則性・方角の解き方
数列はまず差を取る。方角は十字を描いて直角三角形に落とす。この2つで、ほとんどの問題が形になります。
1. 数列は、まず差を取る
数の並びの規則を見つける問題では、となり合う数の差を書き出すのが最初の手です。差が一定なら等差数列、差がまた規則的に増えるなら階差数列です。
次の数の並びは、ある規則にしたがっている。
1, 2, 4, 7, 11, 16, ?
解き方
- 差を並べる:
1, 2, 3, 4, 5 - 差が1ずつ増えている(階差数列)
- 次の差は6なので
16 + 6 = 22
差が一定でなくても、差の差を見れば規則が現れることがよくあります。1段でわからなければ、もう1段下りてください。
2. よく出る並びの型
- 等差:一定の数を足す(3, 7, 11, 15…)
- 等比:一定の数を掛ける(2, 6, 18, 54…)
- 階差:差が規則的に増える(1, 2, 4, 7, 11…)
- 交互:2つの規則が交互に現れる(1, 10, 2, 20, 3…)
- フィボナッチ型:前2項の和(1, 1, 2, 3, 5, 8…)
差を取って一定なら等差、比を取って一定なら等比。まず差、だめなら比の順で試すと速く着きます。
3. 方角の問題は直角三角形
Aさんは自宅から北へ70m歩き、次に東へ240m歩いた。自宅からの直線距離は何mか。
解き方
- 北と東は直角に交わる
- 直線距離 = 斜辺なので三平方の定理
√(70² + 240²) = √(4900 + 57600) = √62500 = 250m
方角の問題は、紙に十字を描いて動きをたどるだけで、ほぼ直角三角形に落ちます。暗算で処理しようとせず、図を描いてください。
4. 覚えておくと速い組み合わせ
三平方の定理で出る整数の組は、実際にはごく限られています。
3 : 4 : 5(→ 30:40:50、60:80:100、70:240:250 も同型ではないが頻出)5 : 12 : 137 : 24 : 25(上の例題がこれ。70:240:250)8 : 15 : 17
上の例題は 7 : 24 : 25 を10倍した形です。この4組を知っていれば、平方根の計算をせずに答えが出ます。
5. 戻る動きがある問題
「北へ100m、東へ50m、南へ40m」のように往復が混ざる場合は、方向ごとに合算してから三角形にします。
- 南北:北100 − 南40 = 北へ60
- 東西:東へ50
- 直線距離 =
√(60² + 50²)
1歩ずつ図に描くより、南北と東西を別々に足し引きするほうが速く、間違えません。
6. 数列で詰まったときの手順
差を取っても規則が見えないときは、この順で試します。
- 比を取る:2倍、3倍と一定なら等比
- 1つおきに見る:奇数番目と偶数番目で別の規則が動いていることがある
- 前2項を足す:フィボナッチ型
- 項番との関係を見る:1番目が1、2番目が4、3番目が9なら平方数
4つ試して見えなければ、その問題は飛ばしたほうが総得点は上がります。規則性は「見えるか見えないか」で、粘っても時間だけが減るタイプの問題です。
7. この分野の位置づけ
規則性と方角は、SPIの推論には出題されない形式です。TG-WEB・SCOAなどで出るため、当サイトでは分野として残しています。
SPIだけを対策する場合は、出題分野の設定から外してください。逆に、受ける企業がどの検査を使うか分からない段階では、一度は触れておく価値があります。初見だと手が止まる形式だからです。
とくに方角の問題は、三平方の定理を思い出せるかどうかだけで決まります。整数の組を4つ覚えておけば、計算らしい計算は不要です。数列のほうは、差を取る手順さえ身につけば大半が解けます。
どちらも覚える量が少なく、身につけば取りこぼさない分野です。出題される検査を受けるなら、優先度は高くなります。
8. つまずきやすい点
差を取らずに規則を探す
並びを眺めているだけでは規則は見えません。必ず差を書き出す。これだけで多くの問題が解けます。
直線距離と歩いた距離の混同
「自宅からの直線距離」は斜辺です。歩いた合計(70 + 240 = 310m)ではありません。設問がどちらを聞いているか確認してください。
方角を90度取り違える
北・東・南・西を図に描かずに進めると、東西と南北を入れ替えてしまいます。十字を描いてから動かすのが確実です。
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