仕事算の解き方
仕事算は全体を1とおくだけで、ほぼ解けます。日数を足すのではなく、1日あたりの量を足す。この向きさえ間違えなければ迷いません。
1. 全体を「1」とおく
仕事算は、この一手で全部が決まります。仕事の総量を1とおくと、「20日で終わる人」は1日に 1/20 ずつ進むことになります。日数が分母に来るだけです。
実際の仕事量が何であれ(書類100枚でも、水槽1杯でも)、答えは変わりません。だから具体的な量は与えられないのが普通です。与えられていないことに戸惑わず、1とおいてください。
2. 一緒にやるときは足す
2人が同時に働けば、1日に進む量は足し算になります。ここが仕事算の核心です。
ある仕事をAだけですると20日かかり、Bだけですると30日かかる。AとBが一緒にこの仕事をすると何日かかるか。
解き方
- Aの1日分 =
1/20、Bの1日分 =1/30 - 2人の1日分 =
1/20 + 1/30 = 1/12 - かかる日数 =
1 ÷ 1/12 = 12日
20日と30日を足して50日、あるいは平均して25日としてしまうのが典型的な誤りです。2人でやれば1人より速く終わるので、答えは必ず短いほうの20日より小さくなります。この検算で誤りはほぼ防げます。
なお A × B ÷ (A + B) で一発でも出せます。20 × 30 ÷ 50 = 12。ただし3人以上や途中交代には使えないので、分数の考え方を土台にしてください。
3. 途中で交代する問題
ある仕事をAだけですると12日、Bだけですると10日かかる。最初にAが6日間1人で仕事をし、残りをBが1人で仕上げた。Bが仕事をした日数は何日か。
解き方
- Aが6日で進めた量 =
6 × 1/12 = 1/2 - 残り =
1 − 1/2 = 1/2 - Bが残りを終える日数 =
1/2 ÷ 1/10 = 5日
手順は「進んだ量 → 残り → 残りを割る」の3段だけです。順番を飛ばすと、どの数字を割るのかが分からなくなります。
4. 3人以上・水槽・効率
3人でも足すだけ
ある仕事をAだけですると45日、Bだけですると30日、Cだけですると9日かかる。3人で一緒に仕事をすると何日かかるか。
1日分を足します。1/45 + 1/30 + 1/9。通分して 2/90 + 3/90 + 10/90 = 15/90 = 1/6。よって6日です。人数が増えても手順は変わりません。
ここでも検算が効きます。いちばん速いCが9日なので、答えは必ず9日より短くなります。
水槽やポンプでも同じ
ある水槽を満水にするのにポンプAだけでは21時間、ポンプBだけでは28時間かかる。両方のポンプを同時に使うと何時間で満水になるか。
水槽1杯を1とおくだけで、あとは同じです。1/21 + 1/28 = 4/84 + 3/84 = 7/84 = 1/12 なので12時間。
「仕事」が水でも書類でも、構造は変わりません。全体を1とおけるものは、すべて仕事算です。
「◯倍の速さ」は日数が◯分の1
ある家具を作るのに見習いは48日かかる。職人は見習いの6倍の速さで作ることができる。職人だけで作ると何日かかるか。
速さが6倍なら、かかる日数は6分の1。48 ÷ 6 = 8日。
速さと日数は逆数の関係です。「6倍の速さ」を「6倍の日数」と読み違えると、288日という真逆の答えになります。
5. 途中から人が増える問題
ある量の製品を作るのに機械Aだけでは27日かかる。機械Aを22日間動かした後、機械Bも動かして2台でさらに2日かけて作り終えた。機械Bだけで作ると何日かかるか。
解き方
- Aが単独で進めた量 =
22 × 1/27 = 22/27 - 最後の2日で2台が進めた量 =
1 − 22/27 = 5/27 - そのうちAの分 =
2 × 1/27 = 2/27 - Bが2日で進めた分 =
5/27 − 2/27 = 3/27 = 1/9 - Bの1日分 =
1/9 ÷ 2 = 1/18→ 18日
段数は多いですが、やっているのは「進んだ量を出す → 残りを出す → 分ける」の繰り返しだけです。各段で何を求めたかを書き残すと、途中で迷いません。
6. つまずきやすい点
日数どうしを足さない
足すのは1日あたりの仕事量であって、日数ではありません。日数は分母にあるので、そのまま足すと意味が変わります。
答えが「いちばん速い人」より遅くなったら誤り
人が増えれば必ず速くなります。一緒に働く問題で、単独の日数より大きい答えが出たら、どこかで逆数を取り違えています。
「残り」を計算せずに割ってしまう
交代の問題では、必ず残量を出してから割ります。全体の1をそのまま割ると、交代前の作業がなかったことになります。
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