割合・比の解き方
割合で間違える原因は計算ではなく基準の取り違えです。「何に対する割合か」を先に決めれば、あとは掛けるか割るかだけになります。
1. 「何に対する割合か」を先に決める
割合の問題で間違える原因は、計算ではなく基準の取り違えです。「Aの30%増し」なら基準はA、「Bより20%少ない」なら基準はB。問題文の「〜の」の直前が基準です。
基準さえ固定できれば、あとは掛けるだけになります。
2. 基本の3パターン
- 割合を求める:
比べる量 ÷ もとにする量 - 比べる量を求める:
もとにする量 × 割合 - もとにする量を求める:
比べる量 ÷ 割合
ある学校の生徒数は200人で、そのうち25%が女子である。女子の人数は何人か。
もとにする量が200人、割合が0.25なので 200 × 0.25 = 50人。
3. 増減率
ある商品の価格が2500円から3000円に変わった。値上がり率は何%か。
解き方
- 増えた分 =
3000 − 2500 = 500円 - 増減率 =
500 ÷ 2500 = 0.2 → 20%
割るのは変化前の値です。3000で割ると約16.7%になり、別の答えになってしまいます。「何に対して増えたか」は変化前です。
減少のときは答えがマイナスになります。当サイトの問題では、そういう設問には「減少の場合はマイナスを付ける」と明記しています。
4. 比を実数に直す
AとBの比が3:7で、合計が700のとき、Aはいくらか。
比の合計は 3 + 7 = 10。全体700をこの10で割ると、比1つぶんが70。Aは3つぶんなので 70 × 3 = 210。
比は「何個ぶんか」を数えているだけと考えると迷いません。1つぶんの大きさを先に出す。これが手順です。
3つの比をつなぐ
A:B = 4:1、B:C = 3:2 のとき、合計1700円をこの比で分けるとBの取り分はいくらか。
共通するBの数字を揃えます。A:B = 4:1 を3倍して 12:3、B:C = 3:2 はそのまま。よって A:B:C = 12:3:2。合計は17なので、1つぶんは 1700 ÷ 17 = 100。Bは3つぶんで300円です。
比をつなぐときは共通する項目の数字を最小公倍数に揃える。これだけです。
5. 連続する増減
ある会の会員数が最初に30%減少し、その後50%減少した。最終的な会員数は元の会員数の何%か。
0.7 × 0.5 = 0.35 なので35%です。30% + 50% = 80%減としてしまうのが典型的な誤りです。2回目の50%は、1回目で減ったあとの人数に掛かります。
増減が続くときは足さずに掛ける。基準が毎回変わるからです。
6. 男女別・部門別に増減が違う問題
ある市の人口は去年15000人だった。今年は男性が8%増加し、女性が5%減少した。去年の男女比が2:1のとき、今年の人口は何人か。
解き方
- 去年の男性 =
15000 × 2/3 = 10000人 - 去年の女性 =
15000 × 1/3 = 5000人 - 今年の男性 =
10000 × 1.08 = 10800人 - 今年の女性 =
5000 × 0.95 = 4750人 - 合計 = 15550人
全体に対して +8% − 5% = +3% と処理してはいけません。増減率が違うものが混ざっているときは、必ず分けてから計算する。男女比が1:1でない限り、まとめて処理した答えは合いません。
この形は「部門別の売上」「商品別の販売数」でも同じ構造で出ます。比で分ける → それぞれに率を掛ける → 足す。手順は固定です。
7. 検算のしかた
割合の答えは、大きさの感覚で検算できます。
- 「30%増加」の答えが元より小さい → 逆数を取り違えている
- 「2割引」の答えが元の8割より大きい → 掛ける数を間違えている
- 比で分けた答えを全部足して、合計に戻るか
とくに比の問題は、足し戻すだけで確実に検算できます。A:B = 3:7 で合計700、Aが210なら、Bは490。210 + 490 = 700。合えば正解です。
8. つまずきやすい点
%どうしを足し引きしない
基準が違う%は足せません。「原価の40%の利益」と「定価の25%引き」は引き算できない、というのが損益算でも同じ形で出ます。
「増加後」と「増加分」を混同しない
「30%増加した」の答えは 1.3倍 であって 0.3倍 ではありません。設問が増加後の総量を聞いているのか、増えた分だけを聞いているのかを読み分けてください。
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