図表の読み取りの解き方
図表で時間を失う原因は表を先に読むことです。設問を読んでから、必要なセルだけを取りに行く。この順番で時間が余ります。
1. 表より先に設問を読む
図表の問題で時間を失う最大の原因は、表を先に読んでしまうことです。表には設問に関係のない数字がたくさん並んでいます。全部を理解しようとすると、それだけで制限時間が終わります。
手順は逆です。設問を読み、必要なセルだけを探しに行く。多くの問題は、表の中の1〜3個の数字しか使いません。
2. 増減率を問う問題
次の表は各商品の年間販売数を示している。商品Cの2022年から2024年への増減率は何%か。(小数点以下を四捨五入。減少の場合はマイナスを付ける)
解き方
- 使うのは2つのセルだけ:2022年の値と2024年の値
- 増減率 =
(新 − 旧) ÷ 旧 × 100
たとえば2022年が2500、2024年が2400なら (2400 − 2500) ÷ 2500 × 100 = −4%。
割るのは必ず「もとの年」の値です。新しい年で割ると別の数字になります。そして減少なら答えはマイナス。当サイトではこの点を設問に明記しています。
3. 構成比を問う問題
【月間支出の内訳】総額300,000円。食費が全体に占める割合は何%か。
構成比は 部分 ÷ 全体 × 100。総額が与えられているので、食費の金額を総額で割るだけです。
逆に「構成比が◯%のとき金額はいくらか」と問われたら 全体 × 割合。どちらが与えられ、どちらを求めるのかを先に確かめてください。
4. 「最も多い/少ない」を問う問題
一見やさしいのですが、比べる対象を取り違えると全滅します。
- 「最も売上が多い店舗」なら、店舗ごとの合計を比べる
- 「最も伸びた店舗」なら、増加量か増加率かを読み分ける
増加量と増加率は別物です。売上100→150の店(+50、+50%)と、1000→1100の店(+100、+10%)では、量なら後者、率なら前者が勝ちます。設問がどちらを聞いているかで答えが入れ替わります。
5. 差を問う問題
2つのセルを引くだけですが、順序を間違えると符号が反転します。「AはBより何多いか」ならA − B。設問の語順どおりに引いてください。
また「差」を問う問題では、答えが負になる設定を出さないのが普通です。負が出たら引く順序を疑ってください。
6. グラフの問題
棒グラフでも考え方は表と同じです。ただし目盛りの読み取り誤差が加わります。
- 目盛りの単位を先に確認する(千円か、万円か、%か)
- 棒の高さは、目盛り線と照合して読む
- 選択肢に近い値が2つ並んでいたら、読み取り精度を上げる必要がある設問
7. 時間の使い方
図表は1問120〜150秒と、他分野より長めの制限時間が設定されています。それでも足りなくなるのは、表を読む時間に使ってしまうからです。
配分の目安はこうです。
- 設問を読む:10秒
- 必要なセルを探す:20秒
- 計算する:30秒
- 選択肢と照合する:10秒
残りは予備です。表の全体像を把握する時間は、この配分に入っていません。把握しなくても解けるように設問から入るのが、この分野の戦い方です。
複数の設問が同じ表を使う場合は、2問目以降が速くなります。1問目で表の構造(行が何、列が何、単位は何)だけ掴んでおくと、あとが楽になります。
8. つまずきやすい点
表を全部読もうとする
設問に必要なセルは1〜3個です。それ以外は読まなくてよいと決めてかかると、時間が余ります。
単位の見落とし
「単位:千円」と書かれた表で、そのまま円として計算する誤りです。表の見出しと注記は必ず先に見てください。
率と量を取り違える
「最も伸びた」「最も増えた」という表現は、量とも率とも読めます。設問に%が付いているかどうかで判断します。
他の分野
- 推論の解き方最頻出。表に落として機械的に解く
- 場合の数・確率の解き方順列と組み合わせの使い分け
- 集合の解き方ベン図と包除原理で数え落としを防ぐ
- 損益算の解き方原価を100とおいて基準を揃える
- 分野別の解き方 一覧解き方をまとめています